2023/6/12

風水の考え方を取り入れてみる(1)

風水の起源は古代中国に遡ります。風水(フェンシュイ)という言葉自体は、中国語で「風(フェン)と水(シュイ)」を意味し、風と水のエネルギーの流れを調和させることで運気を整えるという意味を持ちます。

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風水の起源

風水の起源や基本原理は古代中国に遡るものとされています。 風水の元となる考えを最初に唱えたとされる人物は、古代中国の哲学者である「伏羲(フクギ)」です。伏羲は、古代中国の伝説的な人物であり、三皇五帝の一人とされ、人類の始祖の一人とされています。彼は、易経(イ・チン)と呼ばれる古代中国の哲学書や占いの基礎を築いたとされています。

伏羲以外にも、風水の発展に貢献したとされる多くの人物や学者が存在します。例えば、「洛書(ラクショ)」や「梅花易数(バイファイシュウ)」などの古典的な風水書は、風水の基本原理や実践方法を詳細に記したものとして知られています。

風水の理論や実践は、長い歴史を経て発展してきたものであり、さまざまな書物や学派によって発展し、広がっていきました。

風水の歴史

風水の原理や概念は、主に中国の古代哲学である「易経(イ・チン)」や「五行思想(ウーシンスィウェイ)」に基づいています。易経は、古代中国の哲学書であり、天地自然の変化や人間の行動に関する原理を説いています。五行思想は、木・火・土・金・水の五つの要素が相互に作用し合うことによって自然界や人間の存在を説明する考え方です。

風水の起源となる具体的な書物としては、「盤庚(バンゴン)」「洛書(ラクショ)」「梅花易数(バイファイシュウ)」などが挙げられます。これらの古典的な文献には、風水の基本原理や方法が詳細に記されています。

盤庚(バンゴン)

盤庚(バンゴン)は、古代中国の書物であり、風水や地理学に関する内容が記されています。盤庚は、古代中国の書物である『尚書』の一部として現存しており、周代(紀元前11世紀から紀元前256年)の歴史的な時代に編纂されたとされています。

『尚書』は、古代中国の重要な経典の一つであり、盤庚はその中の一篇として含まれています。盤庚には、風水や地理学に関する知識や原理が記されており、地形や地勢、水の流れ、地理的な配置などについて説明されています。具体的には、盤庚では土地の選定や配置、田畑の割り当て、水利の整備などについて詳細に説明されています。

盤庚は、風水や地理学の分野において古代中国の知識や規範を示す重要な文献として位置づけられています。また、中国の歴史や文化において、地理的な配置や風水の考え方が社会や個人の運勢に与える影響を理解するためのものでありました。

洛書(ラクショ)

洛書(ラクショ)は、古代中国の風水の文献の一つであり、風水の基本原理や実践方法について記されています。

洛書は、地理風水や風水の実践に焦点を当てた書物であり、主に地理的な要素や方位の配置に基づいた風水の理論を扱っています。この書物は、古代中国の風水の知識と実践の基礎を現代に残したとされています。

洛書には、山や水の配置、地勢の特徴、方角の意義、土地の選択、家屋や墓地の配置などに関する具体的な指針が記されています。これらの要素を適切に調和させることで、運気や繁栄を最大化し、良い風水環境を創り出すことが目指されています。

梅花易数(バイファイシュウ)

梅花易数(バイファイシュウ)は、風水に関連する中国の古典的な書物です。梅花易数は、風水の応用として、場所や時間の変化による運勢や出来事の予測を行うための手法を提供しています。

梅花易数は、八卦(バグア)と呼ばれる図形や記号を使用し、これを配置や組み合わせの規則に基づいて解釈します。八卦は、陰陽や自然の原理を表現したものであり、それぞれが特定の属性や象徴を持っています。

梅花易数では、特定の問いに対する答えを導き出すために、八卦の図形を使用し、それぞれに対応する数値や記号を配置します。その配置パターンから、運勢や過去、未来の出来事の解釈や予測を行います。梅花易数は、主に個別の状況や出来事に対する対策や方針を提案するために使用されます。梅花易数は、個人の運勢や人生の方向性に関する情報を提供するために利用されます。

また、梅花易数は、他の占術や予測方法と組み合わせて使用されることもあります。

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