2023/6/13

風水の考え方を取り入れてみる(2)

風水の起源は古代中国に遡ります。風水(フェンシュイ)という言葉自体は、中国語で「風(フェン)と水(シュイ)」を意味し、風と水のエネルギーの流れを調和させることで運気を整えるという意味を持ちます。

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郭璞(カクホ)

郭璞(カクホ)は、中国の東晋時代(3世紀から5世紀)に活躍した儒学者・文人とされています。 郭璞は幼少期から学問に優れ、詩文や歴史の執筆で知られていたそうです。彼は古代の詩文や歴史書に造詣が深く、その知識と才能によって当時の文人の間で一目置かれる存在となりました。

郭璞は儒学の教えを重視し、儒教の倫理や道徳の実践を尊重していました。彼は君主や政府の役人としても活動し、良き統治者としての資質を持っていたと言われています。

郭璞は詩文や歴史書、地理や風水に関する書物を執筆しました。郭璞は当時の文人や学者との交流も広く、彼の詩文や学問的な才能は高く評価されていました。その知識や教養は後世の文化人にも影響を与えたとされています。

郭璞の残した書物のうち「葬経(ゾウケイ)」という著作が風水のもとにいなったとされています。

「葬経」は、葬儀や墓地に関する儀式と規範について詳細に記された文献です。古代中国では、葬儀は非常に重要な行事であり、亡くなった人の魂や運命に影響を与えると考えられていました。そのため、適切な葬儀の執り行いや墓地の選定、儀式の手順などが重要視されました。

郭璞は「葬経」に、葬儀の手続きや作法、礼儀や節操の重要性などを詳細に記し、それによって、亡くなった人の霊魂が安らかに成仏し、家族や子孫の運命に良い影響を与えること考えました。また、墓地の選定や配置においても、地理的な要素や風水の考え方が組み込まれていきました。

その後

風水の概念と実践は、古代中国で生まれ、その後、広まって東アジアの他の地域にも伝わりました。風水は中国の文化や宗教とも密接に関連しており、建築や都市計画、墓地の配置など、さまざまな分野での応用があります。現代では、風水は世界中で広く知られ、実践されています。

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